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在宅看護に役立つエコーの実践

7月22日(水)13:00-17:30まで、鹿児島大学島嶼・地域ナース育成センター主催の『在宅に役に立つエコーの実践』という研修会に参加してきました。

講師は、東京大学大学院医学系研究科老年看護学分野の薮中幸一先生。
薮中先生は、元々は放射線技師、超音波技師で、東京大学教授で褥瘡を研究されている真田弘美先生から「褥瘡にエコーを用いることはできないか」と声をかけられて、一緒に研究するようになったそうです。

今日のテキストは『看護に役立つ!エコーの読み方 活かし方』。
真田先生、薮中先生が著者です。

本

最初の1時間半は、講義でした。
私たち看護師は、ドクターが実施するエコーの診療の介助にはつきますが、実践したこともないし、画像を読むことを習ったこともありません。
しかし、超音波検査士に必要な保有資格に、「看護師」が入っているとのこと。
ドクターはエコーを診断のツールとして使いますが、看護師はアセスメントに使える!ということで、薮中先生はエコーを聴診器のように看護師が使えるようになるべく、日々活動されているそうです。

講義内容は、本当に基礎的なことから、どのようなことに使えるのかという実践例まで、盛りだくさんの内容でした。
看護師が観察やアセスメントに使える内容としては、留置の確認(胃管・胃瘻・静脈留置カテーテル・尿道留置カテーテル)、病態の評価(嚥下・慢性心不全・褥瘡・便秘・下肢浮腫の観察)とのこと。

次の2時間半はエコーの実践でした。
約30名の受講生が4グループに分かれて実践しました。

講義

エコー練習用の褥瘡模型もありました。実践されているのが、薮中先生です。

褥瘡

留置カテーテル用の模型もありました。

手の模型

在宅用には持ち運べる小型のVscanというエコーが開発されています。

エコー

そして、なんと、この80万円もする高価なVscanが、同じ法人の”ひさまつクリニック”にあるんです!!
せっかくあるなら、使わない手はない!っていうことで、色々薮中先生に質問させていただきました。

まだ、訪問看護ステーションでエコー実践をしているところはなく、東京で声をかけている段階とのこと。
また、今はなかなか高価で訪問看護ステーション単体で購入するというのが難しいので、価格を20万円くらいに下げれるよう、普及活動や業者さんとのやり取りなどもされているそうです。
ポータブルエコーなので、どうしても据え置き型に比べて画質が不鮮明なのが難点。褥瘡に使うのは難しいだろう。
取り掛かりやすいのは、尿閉などの膀胱を映して尿量を測定したり、胃管がきちんと食道に入っているのかを見ることだとのアドバイスをいただきました。
もっとも重要なのは、『たくさん回を重ねて、感覚を養うこと』だということです。

私が一番とりかかりやすいかなと感じたのは、閉塞性動脈硬化症の血流を見ることです。
病院では、看護師もドップラーという器械を用いて、足背動脈の観察をしていました。
エコーでも、画像がわかりやすかったし、初心者でもすぐに動脈を見つけることができたので、現在病院で治療中の閉塞性動脈硬化症の利用者さんがいらっしゃるので、取り組んでみたいなと思いました。

エコーは、非侵襲で、コストもゼリーと印刷代くらいしかかからず、ぜひ看護に取り入れてくださいとのことでしたので、チャレンジ精神で実践してみたいと思います

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